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アートメイクサロン“La paresseuse”の技術者 HIROMIの日記です。旅日記や、日々思ったり感じたりしている事を書いていこうと思います。どうぞ おつきあい下さいね☆ 

La Paresseuse BLOG

   

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インドの映画

はじめてインドの地を踏んだ1ヶ月前、あれから比べると遥かに気持ちが楽になっていた。もうここは知った土地になっているのだ。同時にドキドキワクワクが小さくなっていた。
シンガポール行き飛行機は夜11時発。まだまだ時間があった。空港までのタクシーの手配をフロントに頼みに行く。市内バスなら20ルピーで済むのだが、夜なので頼んでしまった方が得策。

知った土地だが、知らない土地。訪れていない場所は沢山あった。しかし暑いし あまり興味が湧かなかった。結局、マッサージやショッピングの誘いを断って コンノートプレイスに向かう。エアコンの効いた映画館に行く事にしたのだ。インドの映画館は朝が遅い。初回上映11時。残念ながら見たい映画が無かった。正確には見たいと思うような映画が上映されていなかったのだ。それでもさすが、映画産業が盛んな国だなぁ~。映画館は新しく清潔で素晴らしい。
11時からは「SPOOK」というインドのホラー映画だった。それもシリーズ物で「SPOOK」の後に「Ⅱ」が付いてた。地図をみると 近くに何件か映画館があったので他もチェックしに行った。うそだ!3件ともSPOOKⅡだった。これしかないならしょうがないなぁ・・・。街を歩いていると 常に話しかけてくるインド人がいるので 彼らの知恵を借りて安くていいと言う映画館に案内してもらった。でも、油断すると彼らの分もチケットを買わされそうになるので要注意である。まあ、買ってあげたとしても 暗闇で何をされるか分かったもんじゃない。実際、映画館は若いカップルのいちゃつき場の様だ。

館内にもカーストのせいかクラスがあり 前方の席が一番安く、後方に行くにつれて高くなる。なんと2階席にはオペラハウスみたいに個室もあるのだ。勿論、裕福なカップルはこちらを利用する。中はプライベート空間となるのだ。一般的なインドのモラル感覚は フランスやアメリカよりずっとずっと日本よりである。いや、日本より保守的だと言っても良い。私はそこに逆に好感をもった。東京にいると 街中のキス?もっとやれ~!って思っちゃう私だが、インドの男性が 内なる欲望を抑えながら、クールに紳士的に女性をアシストするのがとても美しいと思った。 まあ それも個室までだろうけど・・・。そこが良い!

11時近くなると、入り口に人が並ぶ。女性は専用の列に優先されるので ほぼ待たなくて良い。荷物チェックを受け、中に入る。入り口のドアに小さい懐中電灯を持ったおじいさんがいて、チケットを見せると席に案内してくれる。私の席は入り口に近い通路側の席だった。少しすると、私の膝の前をやんちゃな格好をしたインド人兄ちゃんがまたいですぐ隣に座った。席は混んでるわけではない。うっわ、ちょっとやだな~と思いながら 始まったらどこかに移ろうと映画を待つ。そしたらさっきのおじいさんが近づいて来て、彼にチケットを見せろと言い お前の席はあっちだと5・6席おいた先に座らせてくれた。私はホッとしておじいさんを見ると 彼は私に軽く頷いてくれた。粋だ。THANK YOU!
後でチケットを見ると 席番号を表す字はどこにも見あたらなかった。 

まず、映画予告が始まる。外でインド人が言っていたセクシーな映画の予告だった。女性の服は少々セクシーだが、日本のキャバ嬢程度。内容も全然セクシーじゃない。むしろ、バイオレンス。確かにテレビを見ていても インドのドラマはキス止まりでセックスシーンは皆無である。

映画のストーリーは 幸せな家族がメイドを連れてバカンスに山の別荘へ来る。
緑の奥に邪悪なスピリットを感じ、まず森で西洋人形を拾った子供がおかしくなる。次に奥さんがおかしくなり、次々と人を殺していく。ヒンドゥの霊媒師も変死して、最後は奥さんが夫の手に落ち 息を引き取る手前で悪霊から開放されるというありがちなホラー。人形はチャイルドプレイのチャックを思い出させるが、霊媒のあたりはインドらしい。やっぱり観客を驚かせる演出が沢山あって、その度に大驚愕するインド人が超~面白かった。だって本当に、席を立っちゃうくらいビックリしてるんだもん。

途中、休憩が入るのも面白い。映画自体は3時間弱と長いので、トイレ休憩が入るのだ。スナックを食べる人も多いので 休憩後はガサガサとうるさい。カレーの香りがするのはスナックもカレー味だからなのだ。映画が終わると最後にリッチな食事をした。重くてオイリーで胃に負担がかかり気持ち悪くなった。

あっという間に出発の時間になり ゲストハウスに戻りお世話になった恋愛に悩むインド人に挨拶する。タクシーは大きな白人男性ビジネスマンと相乗りだった。彼はヨーロッパに帰るそうだ。例のエイヤフィルトラヨークトル火山噴火でインドに何日も足止めされていたそう。お金が続かないので安いメインバザールのゲストハウスに泊まっていたのだそう。今夜も飛べるかどうか分からないと言う。夜とはいえ、車の中は暑かった。風があったから耐えられたが この運転手エアコンつけてくれないんだもん。ビジネスマンのシャツは脇汗が凄かった。

空港内に入ったら、明るくて涼しくて 一気に現代文明を自覚した。
ルピーが使えない免税店をひと回りしてから、シンガポールに向かう飛行機に乗った。
さよならインド。また来るよ~!!今度は南を回るぞ~!!
 

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早稲田にてアートメイクサロンをしています。出張もするよ~♪興味があったらご連絡ください。バックパックの旅が大好き。息子達を放ってふらっと旅に出ます。ふふふ。

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