やっと体調が戻ってきた。
これだけ時間が経ってしまうと、何を書いたら良いのか分からない・・・。
1ヶ月間の体験
が1つにまとまってしまって、何を切り取ればいいのか。
う~ん。
まず、着いた時のインドの印象。
白い。空気が白くて動かない。
白く乾いた空に、ぼーっとほおずきの様な卵の黄身の様な朝日が乗っていた。
空港からバスでニューデリーに向かった。
霧の様だが霧ではなく 乾いた白い土埃。
風が無いので空気が動かない。気温は3月末で35℃位だった。
朝の爽やかさが無かった。道路脇のバラックからモソモソと起き出す大人や子供。
暑いからかな。みんな早起きで、地べたで湯を沸かしチャイの準備をしていた。
安宿の集まるメインバザールは最初訳わからなかった。
看板を見つけるコツがある。それが判ればすぐ慣れる。
ツーリストも多い。ので、うそつきも多い。
最初に声掛けられたのはガンジャ売りだった。
あとで分かったのだが、普通の格好(私達の感覚で)しているインド人はメインバザールには行きたがらないし、どこにあるかも知らない。汚なくて貧しい場所なのだ。
デリーは都会だ。
しかし、こうもエネルギーを必要とするとは思わなかった。
気温が高いのもあるが、何一つとしてスムーズに行かない。
歩いているだけで 客引きが群がってくるし、ほっとくといつまでも付いて来る。
でも 話し相手には事欠かない。それは面白いので寂しくはない。
何をするにも全てにツーリスト価格と現地価格と吹っかけ価格がある。
現地価格までは行かなくても ツーリスト価格まで下げるのが一苦労。
そこから少しお得な値段までにしてもらうのが 私の決めた線だった。
面白いが面倒になる時もある。
インド人は基本的にとっても真面目だ。そこに好感を持った。
嘘も一生懸命につく。真面目に騙すのだ。
そして バレると一生懸命とぼける(笑)
みんな敬虔なヒンドゥなのに、なぜ人を騙すのか疑問に思っていたが解った。
彼らにとっては 因果がとても近いのだ。直接的な因果関係なんだな。
騙して儲けたのではなく、客が財布からお金を出したから貰っただけ。
客の同意があるという理屈。
直接 盗んだり奪ったりするのはやっぱり気が引ける様だ(笑)
これは、ツーリストを相手にしている商売人に限っての話だけど。
気になっていたカーストについては、当人達が自然に受け入れていると感じた。私達が男・女を持って生まれてきているのと同じ様に自然なんだ。確かにひどい扱いを受けているのを目にしたが。しかし、それを現地でボランティアしている欧米人に話したら「それは違う!」と言われてしまった。それに対して「ふ~ん違うのか。」としか言えない。確かにジェンダーに不満を持つ人もいるしな。
全体的に、デリーはマテリアリストの集まる都会だった。
ツーリスト達は口を揃えて「デリーは地獄」と言っていた。
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